北海道での家づくりスタートガイド
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雪の被害を考慮した
家周辺の対策とは?

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雪国の冬を快適に過ごすには、建物の破損や倒壊といった被害を未然に防げるような対策をしっかりとしておくことが大切です。

北海道民の雪との闘いは、毎年11月ごろから始まります。時には夜中のうちに雪が降り積もり、朝には1メートル近く雪が積もっていたということも珍しくありません。

そこでここでは、雪の重みによる建物への損害を防ぎ、近隣に迷惑がかからないようにするために、対策方法や雪国ならではの設備をご紹介します。

被害を考慮した雪への対策

まず、実際の雪の被害を考慮した対策にはどのようなものがあるのか、について考えてみましょう。

屋根

家屋を守る上で重要な役割を果たしている屋根。北海道での雪対策には、屋根の形状からこだわることが大切です。都市部で多いのは落雪の心配がなく自然に溶けた雪が落ちる仕組みとなっている「無落雪屋根」。基本的に雪おろしは不要で、メンテナンスに気を付ければ耐久性も高いと言われています。

また、三角屋根を選ぶ場合には「雪止め金具」や「雪止め塀」、「フェンス」、「ネット」などを設置し、雪を滑りにくくする工夫が必要です。

なぜかというと、昨今では隣家との距離が近い傾向があるので、自宅から雪が落ちると周辺に被害を及ぼす危険性があるから。雪おろしを行う際にはできれば専門の業者を呼び、自力で屋根に上るのは控えましょう。

次に窓。窓は一般的に「二重サッシ」や「二重窓」の設置、窓用の冬囲いを利用するなどして対策を行うことができます。ガラス1枚だけだと雪の重みや吹雪によってヒビが入ったり割れたりするリスクがありますから、サッシや窓を二重にして強度が上げなければならないのですね。

厚みが生まれれば入ってくる冷気も軽減でき、寒さ対策に繋がる可能性も。さらに、窓用の冬囲いは窓の外側に板やアクリル版といった器具を固定し、ガラスを雪や氷から守るというもの。

日光を遮断する、見栄えが良くないというデメリットもありますが、窓を守るという意味では効果的な方法です。

カーポート

最後に、車を停めるカーポート(駐車場)。北海道は冬場の気温が特に低く、氷点下まで下がることも珍しくないので、雪もサラサラと軽い傾向があります。しかし、車やカーポートに積もると重みによって悪影響を及ぼす恐れもあるため、適度に雪をおろさなければなりません

また、カーポートによって耐雪強度が異なる、という点にも注意が必要。北海道の特性を理解したハウスメーカーに相談すると、設置する場所や強度などについて詳しくアドバイスしてもらえるのではないでしょうか。

雪対策に役立つ設備

前述した通り、家づくりにおける雪対策はさまざま。しかし、北海道の雪を乗り切るためには他にも検討したい設備があります。では、代表的なものを見ていきましょう。

カーポート/車庫・ガレージ

先ほどご紹介しましたが、自家用車をお持ちの方は車を守る設備が必要不可欠。カーポート(屋根と柱のみの車庫)があるだけでも、車から雪をおろしやすくなります

しかし、より効果的な雪対策を行うなら車庫やガレージを設けるのがおすすめです。昨今増えている屋内ガレージなら、出勤前に早起きして雪おろし…なんて苦労をしなくても大丈夫。フロントガラスが雪で凍る心配もなく、特に物置と兼用できる広々とした車庫があると使い勝手が良いのではないでしょうか。

物置

屋内の物置を充実させるのも、北海道の新築住宅には大事なポイント。自転車やレジャー用品はもちろん、除雪に使用するスコップやスノーダンプなども収納できる広めの収納を用意しましょう。前述した車庫やガレージと併用できれば、自転車も雪から適切に守れますね。

融雪槽(ゆうせつそう)

融雪槽は地面に大きな穴を開け、そこに雪を入れることで溶かすというシステムです。ガスや灯油、ヒートポンプなどが熱源となっており、どんどん雪を処理できるので除雪の手間が省けるのがメリットと言えるでしょう。ただし、初期費用がかかりますから、設置の際には注意しなければなりません。

ロードヒーティング

敷地の地面そのものに熱を持たせ、勝手に雪が溶けていく仕組みにするロードヒーティング。ほぼ除雪の必要がなくなるため、冬場の北海道で快適に過ごすにはメリットが大きいシステムです

しかし、いっぽうで初期費用や燃料代がかさむ傾向も。戸建てに設置するのはもったいない、と考える方も少なくありませんが、賃貸を選ぶ際にはロードヒーティングが装備されている物件がおすすめ、と言われています。

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