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家は、一度建てたらその先何十年も暮らしていくことになるもの。現在のことだけでなく、10年先や20年先まで見越した家づくりを意識して、長く満足できる暮らしを考えていきたいものです。
先を見据えた家づくりとして、省エネ住宅を検討されている方も多いと思いますが、省エネルギーには基準などあるのでしょうか?また、仕組みや理念によって省エネ住宅にも種類があるようなので、ロゴスホームの小林さん詳しく伺ってみました。
省エネ住宅は、国によって定められた「省エネルギー基準」に沿って建てられるのが一般的です。これは時代に応じて何度か改正されており、現在は平成28年度のものが新しい基準となっています。指標は主に以下の2点となっているため、確認してみましょう。
外皮性能
屋根や外壁、床、天井など住宅を囲んでいる部分の性能のこと。外皮平均熱貫流率(UA値)と平均日射熱取得率(ηAC値)を指標として評価され、計算は次のように行われます。
いずれも数値が小さいほど断熱性能が高い、という結果になっており、エリアごとに基準値が存在するので、押さえておくと良いでしょう。
一次エネルギー消費量
エアコンや換気システム、給湯、照明、家電など、家庭で使用される電力やガスを総合して「一次エネルギー」とみなし、その消費量を確認します。これも基準一次エネルギー消費量が国によって定められており、その基準値を下回るよう求められるようです。
まず、省エネ住宅に該当するものとして「長期優良住宅」が挙げられます。長期優良住宅は平成21年に設けられた「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアした住まいのことで、次のような条件を満たす必要があります。
長期優良住宅は上記のように様々な配慮がなされた住宅で、税制面の優遇やローン控除なども受けられるため、快適性だけでなく節税対策にも有効と言えます。
ZEH(ゼッチ)住宅は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」とも呼ばれ、住まいにおいて作るエネルギーが消費するエネルギーを上回ることを目指した住まいのことです。
まず、断熱性や省エネ性能にこだわりつつ、太陽光発電を導入しているのが特徴。場合によってはエネルギーの使用量を“見える化”するHEMS(ヘムス:ホームエネルギーマネジメントシステム)等も活用しながら、省エネ住宅の中でも特に経済的な暮らしを送りたい方におすすめなのです。
また、ZEH基準を満たす家に対する補助金も設けられていますから、条件に応じて申請を行えば初期費用がオトクになる可能性もあります。
スマートハウスは創エネ・蓄エネ・省エネをテーマに、先ほどお話したHEMS(ヘムス:ホームエネルギーマネジメントシステム)によって家電や設備をコントロールできる住宅が該当します。
HEMSは家電の自動制御や光熱費の“見える化”を行えるのが特徴で、より一層効率よくエネルギーを使用できるようになるため、普段どれだけ電力を使っているのかしっかり把握し、節約につなげたい方におすすめと言えるでしょう。太陽光発電と組み合わせると、売電量もリアルタイムで確認できるようになりますよ。
LCCM住宅は「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス」住宅を省略したもので、住宅の建設から生活、解体に至るまで一貫してCO2の排出量削減に取り組む住まいのことを指します。
住宅は、建てる時にも解体する時にもCO2の排出を免れません。ZEH住宅も基本的にはCO2の排出量削減を図るものですが、基本的には在宅中に限るのに対し、LCCM住宅は徹底してCO2削減を目指しているのが特徴です。
LCCM住宅も一般的に太陽光発電をはじめとする省エネ・創エネ設備が搭載されていますから、経済的な暮らしを送りつつ、地球にもやさしい住まいを希望する方にぴったりなのではないでしょうか。
住宅というお客様の人生や暮らしに関わる大切な商品を、ニーズに合わせてご提案するといった、責任の大きなお仕事をされている株式会社ロゴスホーム ホームアドバイザーの小林さん。「お客様の暮らしに向き合い、不安や心配に思うことを一つひとつ解決しながら、家族の幸せをともに感じることができる、そんな仕事です」と話す、小林さんに省エネ住宅について詳しく聞いてみました。
北海道帯広を本社としている住宅メーカーでもある株式会社ロゴスホーム。省エネを前提として多様化する暮らしに合わせた住宅ブランドを展開しています。家づくりにおいては、営業やインテリアコーディネーター、現場、設計などが連携した「チーム体制」でサポート。気軽に相談できる体制が整っているのも魅力です。