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注文住宅を建てる場合、リビングや水回りは重要視するけれど、階段まではあまり気に留めないかもしれません。階段の間取りによって部屋の印象も違ってきます。階段の位置が悪い場合、移動に手間がかかることも。小さな子どもがいる家庭なら安全面も考えなければいけません。階段の間取りで失敗しないために、階段の失敗例と対策について解説します。
リビング階段を設置したケース。1階にキッチン、2階に個室。1階と2階に仕切りはありません。食事の時間前になると、キッチンで調理しているニオイが2階まであがってきてしまいました。ニオイが広がることまで想定できなかったのです。リビング階段はニオイが上に昇るということが分かっていれば、キッチンに階段を設置することはありません。キッチンの近くに階段がある場合は、間に引き戸をつけるとニオイを遮ることができます。
玄関を入ってすぐに階段を設置。リビングを通らないので、子どもがいつ帰って来たのか気づきません。子供が帰宅するとすぐに自分の部屋に入るので、親子の会話も減ってしまいました。効率よく家事を行うには家事動線が重要だからと、間取りを決めるときに、そちらの方に考えがいってしまいがちですが、家族の動線も大切です。階段はリビングから見える位置または、リビングを通過しないと階段には上がれないように設置するといいでしょう。家の中にいても家族の様子がわかるようにすればコミュニケーションも取りやすくなります。
直線階段のメリットは、必要な占有スペースが少ないこと。階段下を収納庫として活用することもできます。しかし、その階段の傾斜が急だったら。小さな子どもがいる場合、階段から落ちてしまうと踊り場がないので危険です。階段には滑り止めや手すりをつけましょう。子どもでも届く位置に手すりをつけると、小さな子どもがいても安心です。赤ちゃんがいる家庭では階段の上り口にベビーゲートを設置できるように、横幅と設置面を確保してください。
リビングや水回り、家事動線と同じように階段の間取りも重要です。階段の間取りに失敗しないためには、リビング階段はニオイが上にあがる、玄関を入ってすぐの階段は家族とのコミュニケーションが取りづらい、急な傾斜の直線階段は危険だということを頭に入れて間取りを考えましょう。注文住宅を検討している方は、参考にしてください。