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建売住宅と違って、注文住宅の魅力は好きな間取りで家をつくることができることです。しかし、理想の間取りが失敗のもとになってしまうケースも少なくなりません。ここでは、リビングでありがちな間取りの失敗例と解決策についてそれぞれ紹介します。
解放感を求めて吹き抜けにした結果、２階の床面積が狭くなってしまった例があります。吹き抜けは、日照時間が短い立地や、すぐ向かいが隣家であるなど、外からの人の目が入りやすく圧迫感がある条件の家にはおすすめですが、解放感を求めるだけなら引き戸などで仕切れるリビング階段でも有効です。空間を意識するあまり、居住スペースを狭くする必要はありません。
おしゃれなイメージや、子供がリビングを通って部屋へ行く動線を意識してリビング階段を付けた結果、部屋を閉め切れず冷暖房効果が落ちた例があります。
リビング階段の上り口にロールカーテンや引き戸を設置して、冷暖房の風が逃げない工夫をするのが効果的です。リビングは、家族みんながくつろぐ場所なので、快適な気温で過ごせるようにしておきたいですね。
陽射しがよく入るように南側に部屋を作ったが、陽射しが強すぎて過ごしづらい暑さになってしまった例があります。
陽射しが強くなりすぎることも想定し、オーニングを取り付けられるビスを設置できるよう設計しておくといいでしょう。材質や構造上、ビスを設置することが難しい外壁もあるので注意が必要です。
家をつくってしまった後の対策としては、遮熱カーテンをつけたりするなどの工夫もできます。
リビング学習させるために設置した子供用のデスクが使用されずに荷物置き場になってしまった例があります。
デスクはつい物を置いてしまいがちになる場所です。使われていないならなおさらです。リビングが雑多な雰囲気になってしまうのを避けるには、固定式ではなく可動式のものにすることです。
また、壁に向かって設置するのではなく、ダイニングテーブルなど家族と向き合える形が望ましいです。
広々としたリビングでゆったり過ごせるはずが、広すぎて使いづらくなった例があります。
広い部屋にはその広さに見合った冷暖房設備が必要になります。追加で電力増強の工事が必要な場合もあり、余計な費用がかかることも。また、家族と会話してても声が届きにくい、変に響いてしまうといったこともあります。
設計の段階であれば、スキップフロアを取り入れて、広く見せるようにすることもできます。フラットに広いリビングは、家具やパーテンションなどで間仕切りし、状況に応じて広さを変えられるようにすると使いやすくなります。
いかがでしたか？リビングは、家の中でも家族が集まる場所なので、明るく過ごしやすい環境にしたいですね。立地に合わせて適した広さや間取りを建築のプロである工務店やハウスメーカーに相談し、後悔しない家づくり、快適なすまいを実現しましょう。