このサイトは 「株式会社ロゴスホーム」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
北海道の戸建て住宅でおなじみの「玄関フード」。別名「風除室」とも呼ばれ、玄関の外を透明の壁でぐるりと囲うもので、見た目は温室のような雰囲気です。
しかし、最近では玄関フードの無い家も。果たして本当に必要ないのでしょうか?ここでは、玄関フードを取り入れるメリットや今の高性能な家に必要かどうかに迫っていきます。
玄関フードとは、玄関をぐるりと囲うサンルームのようなもの。入り口が覆われているスーパーやドラッグストアなどや古い家で見たことがないでしょうか?
これは風除室とも呼ばれ、雨や雪、風などを防ぐ目的で設置される装備です。雪国や台風の影響が強い九州地方ではよく見られ、以下のようなメリットが存在します。
玄関の凍結や、激しい開閉を防ぐ
風が強い時に玄関ドアがバタン!と勢いよく閉まったり、玄関が雪で凍ったりするのを防げる玄関フード。特にお子さんがいらっしゃる場合は、強くドアが閉まる心配がないので安全対策としても有効です。
断熱効果が高まり、虫の侵入も防げる
玄関フードを置くことで直接外気が入りにくくなり、断熱効果も高まると言われています。虫の侵入も予防できるため、アリや蚊、ワラジ虫などが苦手な方にとっても魅力が大きいのではないでしょうか。
程よく屋外で、物置としても活躍
プラスチックごみや缶、ビンなどは置き場所に困ってしまうもの。玄関フードがあれば一時的な避難場所として機能してくれるので、カラスやご近所の目なども気にせず済みます。
玄関フードは雨や花粉、ペットの脱走予防などを目的として設置されることもありますが、やはり代表的な理由は「雪深い地域における凍結・寒さ対策」ではないでしょうか。北海道以外にも、東北地方や北陸地方などで活用されている例が多いです。
前述した通り、玄関フードは雨や雪よけはもちろん、断熱効果を高めるのにも役立ちます。玄関が二重になるだけで入ってくる外気の量が軽減されるため、寒さが大幅に和らぐのです。
また、雪が多くなると物置が雪で使えなくなることもありますから、そういった時には前述したようなプラごみ等だけでなく、通常の収納スペースとしても活躍してくれます。 あとは、除雪アイテム置き場として利用する家庭も多いよう。玄関フードは程よく家の中と外をつなぐ場所なので、土間収納のような形で使えるのですね。
しかし、昨今ではこの玄関フード、豪雪地帯でも設置しない新築住宅が増えているとか。なぜかというと、最近の住まいはそもそも「高断熱・高気密」を強みにしているケースが多く、寒さ対策としての玄関フードが不要になってきているようなのです。
しかし、やはり雪の季節には直接家の中に吹き込んでこない、というだけで利点があるもの。もちろん必ずしも必要というわけではありませんが、冬場の過ごし方を考えつつ、ライフスタイルに合わせて設置を検討してみてはいかがでしょうか。
玄関フードは後付けもできる!
玄関フードは、実は後付けもできるって知っていますか?そのため、新築時にはあえてつけずに住み始めて必要性を感じたら…という選択肢もあります。ただし、別途費用がかかるほか、はじめから想定していないがゆえに「全体のデザインがイメージと違ってしまった」なんて恐れもあるため、設置の際はよく考えてみてくださいね。